BACcT開発秘話 | The BACcT Story

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BACcT誕生のきっかけ

当社、日本細菌検査のプライドが詰まった検査システム
BACcTの馴れ初めから現在までの経緯を記載しています。

今から22年前、ある水産食品の製造メーカー様に言われた一言。「品質検査までおこなった後、契約をしたい」この言葉が日本細菌検査の始まりと言っても過言ではない・・・

22年前の当時、日本細菌検査の前身である島久薬品株式会社(事業内容:食品添加物の製造・販売)は
水産関係の食品を製造、販売するお客様より品質検査に関する依頼を請けた。

そのメーカーは言った。「ロシア、アメリカから魚を買うにあたって、品質を最重要視する。」

なぜか?食品であるからだ。それはつまりこういうことになる。

  • 食品の価格設定には「品質」が最も重要視される項目であること
  • 輸入食品であることからの「買い手」の責任

その肝心要の食品の品質チェックを任された。
いわゆる原料買い付けのための検品、製造工程管理だ。

当時を小倉はこう振り返る。
「何ヶ月も揺れる漁船に乗りながらおこなう業務は過酷だったはずです。
今、彼らには最大の称賛を贈りたい。」

彼ら研究員の努力が最も功を奏したできごとがある。それは、彼らが「結果」を「結果」として報告したことだ。

「見たまま」の結果を報告する研究員。売り手のロシア、アメリカにも、買い手のお客様にも、である。
それが評判を呼んだ。そう、商売っ気が無いというべきか。純粋である、というべきか。

そうすると「次からも漁船に乗ってくれ」という依頼が殺到するわけだ。

研究員はずっと漁船に乗り、来る日も来る日も検品の日々を過ごした。
今となってはどれくらいの期間かわからない。
世界中のあらゆるところで日本への輸入水産物の品質チェックをおこなった。

だが、小倉は、お客様から信頼をいただいてもなお、これを本心から喜ぶことは無かった。

世界中を検品のために漁船に乗りついで飛び回ることは危険だ。
事実、漁船に乗る研究員の中には仕方なくリタイヤする者もいた。

自らの預かった社員が世界中のどこかで危険にさらされていないか、
日本で仕事をさせたい。彼らにしかできない業務も日本にある。

90年代の現場をとりまく状況の変化とともに

90年代に差し掛かり、衛生管理の業務の幅は確実に広がっていた。
水産物はもちろん、食品関連のほぼ全てを手がけていた。
エリアを見ても東南アジア、ベトナムへの派遣など、世界各地で広がった。

当時ベトナムでは、微生物検査を行う公的な検査センターのような機関も少なく、
出来上がった製品の検査をおこなうこともままならなかった。

日本から機材を持ち込むこともあったが、費用、労力、技術、全ての面で
厳しいものがあり、1回切りで終えた。

小倉はこの時言った。

「だれでも細菌検査ができる機械をつくれ。どこにでも持ち運べるものだ。漁船に乗る組員や製造スタッフはもちろん、日本の現場の人間まで、だれでもできる機械だ。水産物、農産物から、加工食品、原料、製造現場の衛生管理まで、全てに対応する機械だ。」

もちろん、この発言は波紋を呼んだ。それも研究員からだ。
なぜなら彼らは微生物検査の専門家であって機械を製造することが専門ではない。

当然、「そんなものはつくれません」という反論が返ってくることになる。
だれであろうと未知の世界の話は可能不可能で言うと不可能を選ぶ。
だが、小倉はこれ以上研究員を危険にさらすわけにはいかない。

自社開発ができなければ共同開発、と様々な方向性で進めた。
だが聞こえるのはギブアップに次ぐギブアップの声。開発パートナーからも、だ。

考えてみれば今までに無かった機器をつくるわけであるから、
「正解」が無いのである。あるのは望みのみ。

小倉は諦めなかった。
妥協すればできることはたくさんあった。

・持ち運べること・現場の製造スタッフでもできること

こういった条件をひとつ除外すれば簡単にできたのかもしれない。
だがそれを妥協すると、この開発自体の意味すら無くなってしまうものだった。

トライ&エラーを繰り返し、7年の歳月が過ぎた。

全ての条件を満たしたBACcTが完成した。
今から15年前である。(2008年現在)

小倉はこう言う。
「7年の時間を使いましたがなんとも言えない気分です。
日本ほど味だの鮮度だのとこだわる国は他にありません。
その日本が一番品質にうるさくなくてはいけない。

それはあくまでも【売り手】だけの義務ではなく、
【買い手】もそうでなくてはなりません。

自分達が売る商品は自分が食べれるだけの安心材料が
なくてはならないのです。

細菌検査に限らず検査というものは、
都合のいいものも悪いものも
目の前に見せてくれます。

その結果をどう活かすかが 品質管理=商売の要諦 であると
今更ながら思います。」

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